女将の裏野由美子です。

さて、お箸のお話しも終わりましたね。

いよいよ、和食の頂きかたをお伝えします。

講座では、このあとまだまだ

和食の楽しみ方や、

食事中に気をつけることなど

色々なことをお伝えしますが、

頂きかたを早く知りたいという方のために

会席料理の流れをお伝えします。

先付

前菜

吸い物(お椀)

向付け(お造りが多い)

焼き物

煮物

蒸し物

揚げ物

酢の物

食事

デザート(水物など)

です。

これが基本の流れです。

お店や料理のお値段によって

蒸し物や揚げ物がどちらかだけだったり

酢の物がなかったりします。

また、会席料理ではなく懐石料理とお品書きに書かれているお店では

最後にお菓子と抹茶が出てきます。

何故なら、

会席料理はお酒を楽しむための料理であり

懐石料理はお茶を楽しむための料理だからです。

もともと懐石の由来は、
修行中の禅僧が寒さや空腹をしのぐ目的で温めた石を懐の中に入れたことから、
客人をもてなしたいが食べるものがなく、せめてもの空腹しのぎにと温めた石を渡し、
客の懐に入れてもらったというところから、質素なお料理を意味していました。

それが変化し、料亭で出される懐石料理はとても豪華ですね。

現在はお茶席の時にお出しする茶懐石と区別しています。

私の講座では、お酒を楽しむためのお料理である、
会席料理を中心にお話ししております。

次回は前菜の頂きかたをお伝えします。

お楽しみに!