日本には四季があり
独自の季節感を補うため
1年を24等分にした二十四節気と
風土や動植物の動きなどに名前を付けて
72等分した季節を表す七十二候というものがあります。
この二つを合わせて気候と言います。
二十四節気 「夏至」
七十二候 第二十八候
「乃東枯」
(なつかれくさかるる)
6月21日~6月25日ごろ
乃東(だいとう)は夏枯草(なつかれぐさ)の古い呼び方で、
「靭草-うつぼぐさ-」のことを指します。
綺麗な紫色の花ですで、
冬至の頃に芽を出し
夏至の頃に花穂が茶色くなり
枯れたように見えるので
乃東枯(なつかれぐさかるる)と
呼ぶようになりました。
靭草の靭(うつぼ)とは
武士が矢を入れるために
使った筒型の道具です。
![](https://wadokoro-reraku.jp/wp-content/uploads/2020/06/793f765691d1f9fea3b2166c19336cc5-300x225.jpg)
靭草の乾燥した花穂が
靭の穂(矢羽を保護する毛皮)に
似ているために
![](https://wadokoro-reraku.jp/wp-content/uploads/2020/06/images.jpg)
靭草と呼ばれるようになったそうです。
6月ごろから花が咲き
7月ごろに枯れ始めた花穂を
生薬の夏枯草(かごそう)としても利用するそうです。
乾燥させたものを煎じて飲むと
利尿作用や炎症作用があるとのことです。
ちなみに
海のギャングと呼ばれている
魚の「うつぼ」も
武士の矢筒に似ているから
その名がついたそうです(笑)
ちなみに大阪西区にある
都会のオアシスと言われている
靭公園のうつぼも
この矢筒から来ているそうですが、
この土地の名を靭とつけたのは
何と豊臣秀吉だそうです。
当時、豊臣秀吉が、市中を見廻っていた時に
魚屋さんが「やすい!やすい!」と言って
魚を売っていたところ
秀吉さんが勘違いして、
やすいとはあの矢巣(矢を入れる道具)
靭のことか?と言ったそうです。
そこからその地は靭と呼ばれるようになったそうです。
その時売ってた魚がうつぼだったら面白いのに!!
今回はウツボつながりでここまで発展するとは
面白いですね。