女将のゆみこです。
3回にわたってお箸のお話をしました。
今回でお箸のお話は最終回です。
なぜこんなにお箸の話をするのかというと
日本は「お箸の国」だからです。
世界には3大食法というのがあり、
①手で食べる手食
主にアフリカや東南アジアでは手食で、
全世界の40%は手食の民族です。
➁お箸を使う箸食
中国、朝鮮半島、日本、台湾、ベトナムなどで使われており、
世界全体の30%です。
③ナイフ・フォーク・スプーンを使用する
ナイフ・フォーク・スプーン食は、
ヨーロッパ、南北アメリカ、ロシアなどで使われており、
世界全体の30%です。
ただ、箸食の民族でも、
お箸だけを使って食事をするのは日本だけです。
だから、
日本は「お箸の国」と言われているのです。
中国にはスープを頂くのにレンゲを使いますし、
韓国は匙を使いますよね。
また、日本人は生まれてから亡くなるまで、
お箸とは切っても切れない関係なんです。
どういう事かと言うと
生まれて初めてお箸を使う行事がありますね。
そう「お食い初め」です。
親が一生食べ物に困らないようにと願いを込めて
お箸を使い子供に食べさせるマネをします。
そして一年365日毎日お箸を使い成長し、
最後、亡くなった時に、
お骨あげといって、故人の骨を拾い上げ
人から人へと箸渡しします。
まさに箸に生まれて箸の終わるのが日本の文化なのです。
お箸に関しては、
日本で一番最初に箸食制度を導入した人は誰?とか
箸置きの起源は?など
まだまだお伝えしたいことがたくさんありますが、
また、機会があればお伝えしたと思います。
ちなみに、日本でお箸の制度を導入したのは
聖徳太子です!
それまでは、手食だったそうですよ。
また、箸置きの起源は伊勢神宮だそうです。
伊勢神宮では、御饌(みけ)を供えるときに、
お箸が穢れないように、ヒノキのお箸を耳の形に似た、
みみかわらけ(お箸台)に載せて供えるそうで、
それが、現在の箸置きに繋がっているそうです。
お箸にも様々なマナーがあるので、
それは講座の中でお伝えしますね。
おおきに~