女将のゆみこです。

前回は洋食のマナー講座のスープのいただき方をお伝えしましたが、今回は、食後のナイフとフォークの置き方についてお伝えします。

イギリスとフランスではスープのいただき方が違うとお伝えしましたが、イギリスは直線美を大事にするため、イギリス式はお皿の6時の位置にナイフとフォークを縦向きに平行にしておきます。

ナイフが右でフォークが左ですね。この時にナイフの刃の部分は内向き(フォークの方に向ける)に置くのが決まりです。

それに対しフランスは曲線美を大切にするため、フランス式ではお皿の3時の位置にナイフとフォークを横向きに平行にしておきます。

この時もナイフの刃の部分は内向きに置きます。

外向きに置くということは刃の部分が相手に向いてしまうので、「あなたに敵意があります。」と言う意味にとられてしまうので、気をつけましょう。

 

日本では4時の位置に置くことが多いと思いますが、「和をもって尊しとなす」の精神でしょうか?

イギリスとフランスの間をとって4時の位置に置くそうです。

現在ではフランス式でも4時の位置に置いても良いとされています。

マナーは国によって違うので、どれが正しいのか迷うことが沢山ありますね。

しかし全世界共通のマナーとは「思いやりの気持ちを形で表すこと」でしたよね。

マナーには「基本の型」というものがあり、覚えておくと便利ですが、前回もお伝えしたように、相手を気遣う気持ちがあれば、自然と正しいマナーになっていることを覚えておいてください。