日本には四季があり

独自の季節感を補うため
1年を24等分にした二十四節気と

風土や動植物の動きなどに名前を付けて
72等分した季節を表す七十二候というものがあります。

この二つを合わせて気候と言います。

二十四節気 「夏至」

七十二候 第二十八候

「乃東枯」
(なつかれくさかるる)

6月21日~6月25日ごろ

乃東(だいとう)は夏枯草(なつかれぐさ)の古い呼び方で、
「靭草-うつぼぐさ-」のことを指します。

綺麗な紫色の花ですで、

冬至の頃に芽を出し
夏至の頃に花穂が茶色くなり
枯れたように見えるので

 

乃東枯(なつかれぐさかるる)と
呼ぶようになりました。

靭草の靭(うつぼ)とは
武士が矢を入れるために
使った筒型の道具です。

靭草の乾燥した花穂が
靭の穂(矢羽を保護する毛皮)に
似ているために

靭草と呼ばれるようになったそうです。

6月ごろから花が咲き
7月ごろに枯れ始めた花穂を
生薬の夏枯草(かごそう)としても利用するそうです。

乾燥させたものを煎じて飲むと
利尿作用や炎症作用があるとのことです。

ちなみに

海のギャングと呼ばれている

魚の「うつぼ」も

武士の矢筒に似ているから
その名がついたそうです(笑)

ちなみに大阪西区にある
都会のオアシスと言われている

靭公園のうつぼも

この矢筒から来ているそうですが、
この土地の名を靭とつけたのは

何と豊臣秀吉だそうです。

当時、豊臣秀吉が、市中を見廻っていた時に
魚屋さんが「やすい!やすい!」と言って
魚を売っていたところ

秀吉さんが勘違いして、
やすいとはあの矢巣(矢を入れる道具)
靭のことか?と言ったそうです。

そこからその地は靭と呼ばれるようになったそうです。

その時売ってた魚がうつぼだったら面白いのに!!

今回はウツボつながりでここまで発展するとは
面白いですね。