女将のゆみこです。
席次も決まり、
みんな着席し、
和食の楽しみ方も理解したことで、
さぁ美味しい食事が運ばれてくるぞーと期待していると
まずは、おしぼりが出されます。
おしぼりって、日本だけのものってご存知ですか?
もちろん発祥も日本です。
おしぼりは日本伝統のおもてなしだそうで、
昔、旅籠屋では、訪れたお客様のために
水桶と手ぬぐいを用意し、
手足の汚れを拭いてもらったそうです。
この、手ぬぐいを「しぼる」という行為に、
丁寧語の「お」をつけて「おしぼり」になったそうです。
お店に入りおしぼりを出していただくと
ほっとし、癒されますが、
このおしぼりは、他の役目もあります。
それは何かというと
外から持ち込んだ「穢れ」を払うという
役目をしてくれます。
皆さんは神社に行かれた時に
まずお参りの前に、
手水舎で両手を清めて、口をすすぎますよね。
心身ともに清めてから神様にお参りしますね。
それと同じ役目をおしぼりはしてくれるのです。
食事をするということは、
命をいただくということです。
命をいただく前に、
おしぼりで、
自分の心身を清めますという意味があります。
ですので、おしぼりで手をふく時は、
テーブルの上でふくのではなく、
テーブルの下でふきましょう。
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手についた穢れをテーブルの上に
落としてしまわないようにという意味を込めて。
そして手をふいたおしぼりは軽くたたんで
元のおしぼり受けに戻しておきます。
おしぼりは自分の右側に出されることが多いので、
まずは右手で取って、
テーブルの下で両手をふき
右側にあるおしぼり受けに
軽くたたんで元に戻す。
くれぐれも清めるからと言って
顔や首などをふかないようにしてくださいね。
神社の手水舎で、
顔は洗いませんよね・・・
おしぼりも同じです・・・
さぁ次回はいよいよ食事のマナーかと思いきや
まだまだ食事までいきつかないようです。
和食のマナーの道のりは遠いですが、
ここを理解できればあとは簡単です。
おおきに♡