昔話の桃太郎は桃から生まれた桃太郎が、
大きくなって鬼ヶ島に鬼退治に行くお話です。

なぜ桃太郎なのかというと、
桃は昔から邪気を祓い百鬼を制するという
強い魔除けの力があると信じられています。

桃は早春に美しい桃色の花を開き、
多くのみを結ぶ神聖な力を持っている果実と考えられていました。
植物としては「木気」の象徴でもあり「陽」を意味します。

桃太郎はその桃の力を具えた鬼退治のための申し子なのです。

鬼退治に行くとは戦いに行くということなので、
五行でいうと「金気」の象徴です。

 

 

 

鬼退治に加わる猿(申)雉(酉)犬(戌)も
全て「金気」の十二支を象徴する動物で
戦いの気を持っています。

桃太郎がお供にあげるきび団子は、
土(黄色)を表し、五行説では、
土生金(どしょうきん/鉱物・金属の多くは土の中にあり、
土を掘ることによってその金属を得ることができる)とされ、
黄色いものが、金気を構成する三つの干支(申・酉・戌)の助けになるのです。