女将の裏野由美子です。
今回も「和食のマナー講座」の内容を少しお伝えします。
ずばり、店側に良いお客さまと思われるコツです!!
店側に良いお客さまと思われるコツ
まず、お料理を運んだ際、店側はお料理の説明をするのですが、会席料理を食べ慣れている方は、料理が運ばれた際、話を中断しこちらの説明を待ってくださいます。
こちらもそのようなお客様には、料理の説明だけでなく何故その呼び名がついているのかまで説明したくなります。
例えば「本日の焼物は、しまあじの幽庵焼きでございます。」だけでなく、幽庵焼きというのは茶人の北村幽庵というものが懐石料理の中で好んで使った、醤油をベースにしたタレに魚を漬け込んで焼いたものです。
「西京焼き」が味噌をベースにしているのに対して「幽庵焼き」は醤油をベースにしたものですよ。
などと少しうんちくもお伝えします。
それに対して、話に夢中になっているお客様には料理名だけ申しあげて、説明をしない場合があります。
その際に、ここの店はメニューの説明もしてくれないと思われると、少し悲しくなりますが・・・
要するに、お客様と店側の息がばっちりあうと、こちらも調子に乗って色々とお出ししてしまいます。
自分が楽しむために、相手をのせる。
相手を乗せるためには、ある程度のマナーを知っていないと乗せられないという事ですね。
当店には、大将や私をのせるのがうまいお客さまがたくさんいらっしゃり、その方々から学んだことも、和食のマナー講座の中ではお伝えしております。