女将のゆみこです。

前回はフォーマルな服装についてお話ししましたが、今回は、シャツについてお伝えしたいと思います。

シャツは時代とともにどんどん変化してきているそうです。

先日、私が講師をしております、キッズマネーセミナーで日本のお札のお話をしたのですが、子供たちから、「それ誰々やろ?」とか「誰それ?」という質問が飛び交う中、ふと日本のお札に描かれている人物をよく見ると、それぞれに着ているシャツが全然違うのに気づきました。

ということで、今回はお札の人物からわかるシャツの歴史をお伝えしたいと思います。

まず、特徴のあるシャツを着ているのが夏目漱石、衿が立っていて首が苦しそうですが・・・

この襟は襟が立っているので、「立衿」とよばれたそうです。

明治時代にイギリスから入ってきたそうです。

夏目漱石はイギリスに留学していたので、流行に敏感だったのでしょうが、日本人は首が短かかったからか、あまりはやらなかったようですね。

この衿で写っているのは夏目漱石だけでした。

ちょっと苦しそうですね(笑)

 

この後に襟の前を三角に折ったウイングカラーが登場したそうです。

この衿を着用している人物はたくさんいました。

まず、5,000円札の新渡戸稲造と昔の1,000円札の伊藤博文

 

日本では、「前折」と呼ばれていたそうです。

このウイングカラーは、今でもフォーマルな時に着るシャツですね。

しかし、それでも首がきつかったのか、衿を全部折った現在のレギュラーカラーに近い「折衿」と呼ばれていたシャツになったそうです。

こちらは、岩倉具視です。

懐かしいですね。500円玉のでる前は500円札があったんですよ。

ご存知の方は、年がわかりますね(笑)

 

あと、今の1,000円札の野口英世も折衿です。

シャツといっても色々な衿の形があり、それぞれにこだわりがあり、時代とともにファッション性から実用性に移り変わっていて面白いですね。

子供たちに、日本のお札は、和紙という上等な紙で出来ているんだけど、世界にはプラスチックで出来ているお札もあるんだよと、今は、実際にお金を見せながらお話をしています。

子供たちも、「えープラスチック?」と言って興味津々で触っていますが、これからは、お金も時代と共に実用化していき、目に見えないお金がどんどん出てくるので、お札の人物から時代の移り変わりを感じられなくなるのかと思うと少し寂しい感じがしますね。

また、新しい発見を求めていきたいと思います。