一年で最も昼の時間が短く夜が長い日です。
ここから徐々に日脚が長くなっていきます。

冬至は太陽の光が一番弱い日で災厄に見舞われやすい
と考えられた人々は疫病を防ぐとされる小豆粥を食べたり、
強い香りで邪気を払うという柚子に
「冬至」と「湯治」の語呂合わせも兼ねて
柚子湯に入って無病息災を祈りました。

他にも七種の「ん」のつく食品
「なんきん、にんじん、きんかん、れんこん、ぎんなん、かんてん、うどん」
を食べると運がつくと言われています。

 

 

 

中でも「なんきんかぼちゃ」は野菜の少ない冬には大切な栄養源です。
なんきんの黄色は大地の色でもあり、ビタミンAが豊富に含まれています。

なんきんは夏野菜ですが、
丸ごとなら、涼しい室内で1、2か月保存しても栄養価が落ちず、
大地のエネルギーが身体の芯まで届いて気力の強化、
消化機能の増強などに効果があるこの時期に欠かせない食材です。

また、陰が極まって陽に転じる「一陽来復」とも言われています。
「一陽来復」は冬至を指す言葉でしたが、
転じて悪いことばかりが続いた後は、
幸運に向かうという意味でも用いられています。

冬至は太陽の誕生日でもあり、
一年の始まりとする時代もありましたので、
来年に向けて新たな一歩を踏み出しましょう。

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二十四節気にあった心と体の使い方をお伝えしております。

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