女将のゆみこです。
先日の牛肉といえば、黒毛和牛が和牛の98%を占めているという話から発展して、
「牛肉A5ランクってほんまに一番おいしい?」
というお客様との会話から、
A5ランクといえば「一番値段も高いし美味しいに決まってる。」と思っていたわたし・・
実際に食べても美味しいし。
しかし、このランク付け、牛肉を15種類に分けた格付けで、「おいしさは判定基準ではない」との事。
じゃ判定基準はというと、「ABC」は皮や内臓を取り去った枝肉から、
商品になる部分が72%以上あれば「A」69%未満なら「C」にランク付けされ、
「1から5」の数字は霜降り程度や光沢など4項目を目で見て
霜降りが多ければ「5」、少なければ「1」だそうです。
そういえば以前、肉屋のオーナーさんが「魚屋がうらやましいわ!」とつぶやいていた。
どうしてかとお聞きすると、「だって【セリ】の時、マグロは尻尾を切って脂の乗りを確認できるけど、牛はしっぽを切るわけにいかないから目視と触手で脂がきれいにのっているかどうか見分けなあかん。間違うと何百万も損する可能性があるねん。」
とおっしゃっていたことを思い出した。
なるほど、確かにマグロは切った尻尾の脂の乗りと魚体の脂の乗りとは一緒だから。
肉の場合、格付けは、味の観点からするとあくまで参考で、「高い=美味しい」ではないらしいく、脂がのっていて美味しいという人もいれば、脂がのりすぎていて苦手な人もいますもんね。
高かったら美味しいと思ってしまう心理状態にも問題ありですが、自分なりの「美味しい基準」を見つけることが大切ですね。