芒とはイネ科の穂先の針のような突起のこと。

麦が黄色に実って麦秋を迎え、それを刈り取ってからその後に苗代で育った稲を植える時期です。稲の語源は「命の根」という説もあり、昔の田植えは農家の一大事で単なる農作業だけでなく、田の神様をお祭りする神事の意味合いもありました。かつては中腰で泥に浸かり、数本ずつ束ねた苗をひとつひとつ手で植えていく重労働、今でも地方によっては、花笠姿の「早乙女」が田植えをする風習が残っています。カマキリが生まれ、ホタルが飛び交い、梅の実が熟して色づくころです。

しとしとと雨降りが続き梅雨が始まります。

この時期に心がけること

春に芽生えたものが、繁茂し実りをつける夏ですが、この季節は人間離れしたものを表す時期でもあります。
夏は芸術や文化、楽観的。自由奔放という意味を持ちます。

周りの空気に流されず自由に気ままに過ごすのが良いとられています。ですから、この季節に自分を思いっきり開花させるには周りの意見に振り回されず、思うままにどんな仕事でも自分の独自性を出して前に進めば良いでしょう。
自分の思ったことを愛情を持って伝えることです。それが人の心を打ちます。

体調管理

汗がたくさん出る季節ですが、この時期は熱が内側にこもるので、内臓に炎症を起こしたり、
肝臓が腫れやすくなったり、こもった熱で、抵抗力が落ちて風邪をひきやすくなったりします。
また、口内炎を起こしたり、動悸や息切れを起こしたりしがちですので、気をつけましょう。
夏の心臓を整えるには、小指を軽くマッサージするのが有効です。

また、暑い時こそゆっくりとお風呂に浸かり体の表面だけの汗ではなく、体の奥から汗をかくのもこの時期には必要です。汗は、体温調整や、血液の循環に重要な役割を果たします。

夏を健やかに過ごす食材

きゅうりは五行では心火に属し、熱を抑え利水作用があります。
最近は水分補給に優れているということで、スポーツの際に食されることが多いようです。
むくみにも良いので、ダイエットにも効果的です。

らっきょうは五行では辛味で温性に属しますので、気や血の巡りをよくします。
冷え性の人や気の滅入りやすい人におすすめです。消化を助け風邪予防にもなります。