34回和食のマナー講座を開催いたしました。

今回は、初めて参加される方ばかりだったので、
私も初心に戻り、基本の基本をお伝えさせて頂きました。

初めての方には「守・破・離」についてお伝えさせて頂きます。

「守・破・離」とは、

『利休道歌』にある、「規矩作法 り尽くしてるともるるとても本を忘るな」を

引用したと言われています。

まずは基本の型を徹底的に「守る」ことから始まります。

そして、師匠から教えてもらった型はもちろん他流派の型なども含め、
自分と照らし合わせて研究し、自分に合ったより良いと思われる型を模索し
既存の型を「破る」ことができるようになる。

さらに鍛錬・修業を重寝ていくと、自分自身とその技についてよく理解しているので、
既存の型に囚われることなく、型から「離れ」て自在となることができる。

ただ、「本を忘るな」とあるとおり、教えを破り離れたとしても
根源の精神を見失ってはならないということが重要であり、
基本の型を会得しないまま、いきなり個性や独創性を求めるのは
いわゆる「形無し」であると言っています。

十八代目中村勘三郎の座右の銘「型があるから型破り、型が無ければ形無し」
としても知られています。

マナーとは、思いやりの心を形に表すこと

和食のマナーの基本を知っていると、相手を思いやることができますし、
その場に応じて臨機応変に、より楽しめるようになります。