豆まきの儀式は、室町時代に中国から伝わった追儺の儀式(ついなのぎしき)に由来するもので、
「鬼やらい」ともいい、疫病や災害を追い払う行事です。中国では災害や疫病、
邪気などを鬼たちにたとえ、その鬼を追い出しました。

「鬼」の語源は「隠」と言われますが、立春の前日までは、
一年で最も厳しい寒さと言われる大寒の時期なので、
この時期の寒さ、風邪やインフルエンザの流行などの陰の気が、
邪気、鬼の正体です。

豆には力があり「魔目」や「魔滅」に通じ、鬼に炒った豆をぶつけることで、
退治できると考えられています。

その他、「鬼は外・福は内」という言霊による邪気祓い、
柊はトゲトゲした葉を持つ魔除けの木とされ、
柊を鰯の目に刺して門に挿す「柊鰯」の邪気祓い、
また、鰯を焼く強烈な匂いによる邪気祓い等、
様々な方法で家の中の邪気が祓われます。

節分の夜は福を巻き込む恵方巻きをその年の歳神様のいる方角を向いて
食べると良いとされています。

今年は南南東

具は七福神にちなんで7種類、
縁を切らないように一本丸ごと無言で願いながらいただきます。