今日は夏至ですね。

夏至とは二十四節の一つで、

北半球ではこの日が一年のうちで最も昼の時間が長くなる日です。

夜の7時ごろまで明るいですよねー

この日を過ぎると本格的な夏の到来です。

 

逆にもっとも夜が長い日が冬至(とうじ)ですよね。

冬至には南瓜を食べたり、

ゆず湯に入ったりして、なじみがあると思います。

 

夏至は「太陽の力が最も強まる日」とされていますが、

では、夏至には何をして、何を食べるのでしょう?

 

日照時間の短い北欧では、夏至はとても大切な日だそうで、

様々な国で、夏至祭を行うそうです。

 

日本では、三重県伊勢市の二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)の

「夏至祭」が有名ですね。

残念ながら今年はコロナ禍の影響で縮小したようですが、

二見浦の夫婦岩の間から昇る朝日を浴びながら禊を行う祭りです。

また、この時期にしか岩の間から朝日が昇る光景は見られないそうです。

何とも神秘的です。

 

また、昔の平安貴族は、短い夜をいつくしんで、

蛍狩りなどを楽しんだようです。

 

そして、夏至に食べる食べ物はといえば、

ちょうど夏至を迎える頃は小麦の収穫が重なるため

収穫の無事を神様に感謝し、

小麦粉をこねて焼いた小麦餅を食べたそうです。

 

夏至から数えて11日目の「半夏生(はんげしょう)」の頃には

ちょうど田植えも終わるので、

奈良県では、小麦ともち米を混ぜてきな粉をまぶした

「半夏生餅」を食べる風習があるそうです。

 

関西では、この時期に食べるのが、

旬を迎える「タコ」です。

あの長い8本足の蛸です。

半夏生の頃に田植えを終えた農家の方々が、

「植えた稲の根がタコの足のように地にしっかりと根付くように」

という願いが込められているそうです。

 

当店でも、ゆで蛸がつられています。

 

 

そして、京都の多くの和菓子店では

夏至の時期になると

「水無月」と呼ばれる和菓子を見かけます。

水無月

白いういろうの上面に甘く煮た小豆をのせ、

三角形に切り分けたもので、

三角の形は氷を表し、

上に飾る小豆は厄除けの意味と

氷の上に被さった土を表したと言われています。

本来は夏越の祓が行われる6月30日に、

過ぎし半年の無事を感謝しつつ、

迎える半年の無病息災と幸せを祈って食べます。

日本の文化と食のつながりは

本当に素晴らしいなと思います。